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ハーブの種類と育て方
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ローズ・マリー |
シソ科常緑小低木
ローズマリーは、秋から春にかけて薄紫色の小花を茎の先に
咲かせます。
その香りは松葉のに似ています。
毎年枝を切り詰め、小枝を増やしていくと、鉢花として可愛い花を
楽しむことができます。
丈夫で繁殖力が旺盛なので、鉢植えにする場合は大きめの鉢に
植えましょう。
日当たりを好むので、テラスやバルコニー向きの香草です。
<種のまき方>
育苗箱や浅い木箱に点まき(1箇所に3〜4粒)にします。
用度土はバーミキュライトとパーライト半々にします。
薄く覆土し、水を与えたら日当たりのよいところに置きます。
4月下旬〜5月上旬が適期です。
<発芽後の管理>
発芽苗が3センチぐらいに育ったら、3号のポリポットに1本植えにします。
10月上旬に6号鉢に本植えし(用土は培養土にピートモスを20パーセントと石灰をスプーン1杯加えたもの)、
室内で冬越しさせます。
<剪定と植え替え>
翌年の3月下旬に短めに切り詰めると、枝分かれが増え鉢花として姿が整ってきます。
<新芽を摘んで、脇芽を伸ばすテクニック>
新芽は上に伸びますが、新芽を摘むと脇から新しい芽が出てきて、左右に広がるように茂ります。
鉢全体をこんもりと覆うように葉が茂って形がよくなります。
ローズマリーは挿し木でも殖えます。
春か秋に枝の先を5センチほど切り取り、下葉を少しとって土に挿します。
<収穫の仕方>
2年目の初夏から葉を摘み取って利用できます。
盛んに脇芽が伸びますから、必要のないものを切り取るとよいでしょう。
<利用法>
花はそのままサラダなどに乗せて食べられたり、砂糖漬けにして飾りにします。
松葉のような葉が強い芳香を放つので、これを摘んでベークドポテトなどの料理やハーブティーに利用します。
シチューなどの煮込み料理やマリネに加えたりもしますが、その場合は少し控えめにします。
防虫効果があるといわれ、バーベキューのときに乾燥した茎を炊くと、ほとんど虫を寄せ付けません。

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タイム |
別名 タチジャコウソウ
シソ科常緑小低木
南ヨーロッパ原産の香草で全株に甘い芳香があります。
すがすがしい香りを持つタイムは、その名前もギリシャ語の
「thyo(良い香り)」、「thyein(香らせる)」からと言われています。
また、ギリシャ語で「勇気」をあらわす、「thymos」に
由来するという説もあります。
以前は植物園の標本程度でしたが、近頃は家庭菜園で
栽培する人が増えています。
<種のまき方>
3月下旬〜4月上旬が適期です。
素焼きの半鉢にバーミキュライトとパーライト半々の用土を入れてばらまきます。
覆土はする必要がありません。
種はこまかいので腰水(こしみず、鉢皿に水を張り、鉢を置く)で水を与えます。
鉢は半日陰に置きましょう。
<発芽までの管理>
発芽したら葉がわずかに触れ合う程度に間引いてください。
1ヶ月で2センチぐらいに育ちますから、6号鉢で2本、7号鉢なら3本飢えにします。
<収穫の仕方>
7月中旬には、草丈が20センチくらいに育ち、花を付けるようになります。
葉を摘み取って使いますが、保存したい場合は、茎ごと14〜15センチ切り取って陰干しにします。
その場合は、葉がこまかくバラバラ落ちやすいので、紙袋をかぶせて吊るしておくといいですよ。
<利用法>
ブーケガルニにしての肉料理やシチューの香り付けはおなじみですね。
乾燥葉を用いたハーブティーは1日の疲労を取り除いてくれます。
さし芽が簡単ですし、丈夫で何年も育てることができます。
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オレガノ |
マジョラムの野生種
シソ科多年草
ハーブの中でも作りやすく、鉢植えにして室内に吊るしておけば
観葉植物としても楽しむことが出来ます。
白やピンクの花を咲かせます。
<種のまき方>
ピートモスとバーミキュライト半々の混合土を使用します。
あらかじめ、用土に水を与えておきます。
種をばらまきし、薄く覆土します。元肥としてマグアンプK(中粒)を施しておきましょう。
<発芽までの管理>
発芽するまでは乾かさないように腰水でときどき水を与え、発芽後はやや乾かしぎみに育てた方が、
しっかりと根が張ります。
間引きはこみ合っている部分にこまめに行ってください。
<収穫の仕方>
草丈が5〜8センチぐらいに育ってきた頃から、随時葉を摘み取って利用できますが、大株に育てたい場合は、
ポリポットで育苗後、8号くらいの吊り鉢やプランターに定植します。
<利用法>
トマト料理やチーズなどとよく合うので、ミートソースなどに加え、風味と芳香を楽しむとよいでしょう。
入浴剤にもなるので、ハーブガーデンでも人気でたくさん収穫・保存する人が多いようです。
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エルーカ |
(別名)ロケットサラダ イタリア名ルッコラ
和名 キバナスズシロ
アブラナ科1年草
エルーカは育てやすいハーブで、荒地に野生の状態で生育
しているものもあります。
春の終わりから初夏にかけて小さな十字の形をしたクリーム色の花を
咲かせます。
ミカンの花に似た甘い香りがするので、切花としても楽しめます。
ゴマの香りとクレソンに似た軽い苦味のある草です。
若葉は辛みがあり、生長した葉は苦味があります。
つぼみや葉を摘み取って、そのままちぎってサラダにしたり、茹でておひたしにします。
ルッコラは、以前育てていましたが、買うのと違って、家で作ると味が濃くてとてもおいしいですよ。
葉を収穫するのなら、花を咲かせるまえに摘み取るのがポイントです。
草丈が7〜8センチぐらいで利用しましょう。
<種のまき方>
きわめて発芽がよく、室内なら冬でもまくことができます。
素焼きの半鉢などに培養土かピートモスとバーミキュライト半々の混合土を7分目ほど入れ、種をばらまきます。
覆土は川砂を薄くかけ、板片やキャップなどの裏で軽くおさえておきましょう。
<発芽までの管理>
新聞紙をかけて乾燥を防ぐとともに発芽をうながします。
4〜6日で発芽しますから、すぐに新聞紙を取り除き、貝割葉(かいわれば)が開いた頃に間引きします。
<収穫の仕方>
本葉が6〜7枚に育ったら、株元から切り取って収穫します。
<利用法>
辛味と風味を生かし、サラダやスープなどに散らすのがもっとも一般的です。
また炒め物に加えてもいいでしょう。
また、味噌汁の実、おひたし、あえものなどにします。
乾燥・保存しておき、スパイスとして利用することも出来ます。
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